家族に内緒で過払い金請求
原則は家族に内緒の過払い金請求も可能
家族に内緒で過払い金請求をすることが可能か?と良く聞かれます。
結論から申しますと、ほどんどの場合、家族に内緒で過払い金回収を進めることができます。
相手の貸金業者や、司法書士、弁護士、裁判所などからご自宅に連絡が行くことは基本的にありません。
ただし、一部に例外があります。
過払い金請求が家族に知れる場合
通常、過払い金請求は家族に内緒で行えますが、以下のような場合には家族に知られる可能性があります。
- ご本人による過払い金返還請求の場合
- ご自分で貸金業者と交渉する場合にも、貸金業者からの書類(取引履歴など)がご自宅に届くことになります。ただ、貸金業者によっては、支店での受取りを選択できたりするようです。
- ご本人による過払い金請求訴訟の場合
- ご自分で過払い金請求訴訟を行う場合、裁判所からの書類はご自宅に届くことになります。送達受取人を届け出ることによってご自宅への送達を回避できますが、裁判所によって取扱いが異なる可能性があります。ちなみに、仙台地裁や仙台簡裁では希望通りに扱ってもらえます。
- ご本人の口座に過払い金が振り込まれる場合
- 一部の貸金業者は、過払い金返還の際、代理人である司法書士や弁護士の預金口座への振込みを拒み、ご本人名義の預金口座への振込みにしか応じない場合があります。この場合、ご本人の預金通帳に貸金業者の名前が出てしまいますので、家族に知られる可能性があります。
- ご本人に現金書留で過払い金が返却された場合
- 上記のとおり、一部の貸金業者は、過払い金返還の際、ご本人名義の預金口座への振込みにしか応じません。もし預金口座を教えないで放置していた場合、一方的にご本人宛に現金書留で過払い金が送られてくることがあるようです。
家族に内緒で進めるには専門家へ
前述のとおり、ご本人だけで過払い金請求手続を進める場合には、いろいろな面で家族に知られる可能性が高くなります。
ご家族に内緒で進めたい場合には、司法書士や弁護士にご依頼いただいたほうが無難です。